路上観察学会小倉支部 a File of the ROJOH KANSATSU

バブルが始まるすこし前、突然 現れ消えた 「路上観察学会」 。しかし その使命は決して終わっていない。数々の伝説を生んだ「路上観察学会」をもう一度、小倉のまちで再興しよう。

複雑系

ちょっと前、Windows98かMeのときにスクリーンセーバーに「3Dパイプ」というのがあったのをご存知ですか。

今回見つけたのは、このスクリーンセーバーによく似た物件です。複雑系のパイプなのです。ではさっそく観察してみましょう。

パイプ1

「ちょっと、支部長これの何が面白いんね」

「面白いやんか、ようと見てみい」

パイプ2

「ええのう、相当渋いやないか」

「どこが渋いんね、訳わからん」

「ようし、じっくり説明してやろう」

パイプ3


水道やガスの配管は、通常、地中に埋設していますが、増設したり新しい管に取り換えた場合は「露出」と言って剥き出しにしている場合があります。今回も、露出配管で増設を繰り返したためにこんなことになったのでしょう。

赤でラインを入れた部分が、特徴的ですな。たぶん水道でしょう。立ち上がりから最初の矢印の部分に蛇口が観察できますね。その先にも何か止水栓のようなものが見えます。以前はここで分岐して別の管路があったのでしょう。
そしてその先、ガス管や排水管をよける用意をして進んでいきます。またここで分岐しています。上に上がった方にまた止水栓のようなものがあります。実はこの上の方がなぜか下に降りて家の中に入って行きます。
一方、下に降りて行った方は、またグニャグニャと曲がりながら先に進んでいます。

複雑系です。何度も目で追って観察したくなります。

曲がった分だけ、何かの歴史があるのでしょう。

パイプ4


「赤鞄、おもしろかろうが」

「微妙、だけどここにヤカンがかかってたら完璧だったけどね」

「ヤカン??」



ネットで検索






過剰なる律儀

今回の物件は、路上観察学会小倉支部会員番号No.3の@lokipaoさんからの観察報告です。


動かない歩道


 - 今回はミニ報告です。小倉駅北口ペデストリアンデッキの動く歩道が工事中なんですが、張り紙が秀逸です。
板で囲まれて工事中だと一目でわかるのですが、きっと表現が降りてきたのでしょう。- 




工事中で乗り入れ口も封鎖しているようなので、ここまでやる必要があるのか、かなり過剰な反応ですね。

確かに動く歩道は「止まって」いますが、その事実のみに注意が行ってしまって「ご不便をおかけします」や「大変ご迷惑をおかけします」と言った表現が抜け落ちてしまったのでしょう。
もしくはこの張り紙を作成した人の、何か狙いがあってのセリフなのでしょうか。

しかし大変秀逸な物件です。ご投稿ありがとうございました。


実は、5月19日土曜日より開講します WeLove小倉協議会主催の「ブラコクラ」という講座をやることになりました。小倉のまち歩きをして、路上観察をやろうという試みです。参加無料なので一緒にまちあるきをしましょう。きっといつもと違った小倉のまちが見えてきます。


詳しくは次のHPをご覧ください。
We Love Kokura

支部長より


祝!!有形文化財登録

昨年、10月の下旬にリバウォーク前の物件にある「エンジェル引き戸」を紹介しました、あの物件が、国の有形文化財として登録されました。

小倉県庁舎

読売新聞の記事を紹介します。

・・・・・

国の文化審議会が20日に行った登録有形文化財の答申で、県内からは北九州市小倉北区の「旧小倉警察署庁舎」(旧岡田医院)が盛り込まれた。県内の同文化財は78件となる。

 同庁舎は1890年(明治23年)に落成した。和洋の建築技術が組み合わされた木造瓦ぶき2階建てで、建築面積162平方メートル。外壁は下見板張りで覆われ、柱や天井の細部の意匠に警察署時代の姿が残る。1928年(昭和3年)まで同庁舎として使われた後、民間に払い下げられて所有者が変遷。2004年までは診療所「岡田医院」として活用され、現在は衣料品・雑貨店となっている。

 同年、NPO法人による文化財調査で屋根裏から木製の棟札が発見され、それまで不明だった建築年と警察署として建設されたことが明らかになった。「建築当時の規模、構造、意匠をよくとどめ、建築年代が明らかな木造庁舎として貴重。洋風の外観は地域の近代化の歴史を今に伝える」と評価された。

・・・・・



なんか恐れ多い感じですが、これでこの建物も文化財として後世まで伝えられることになり、支部長も大変喜んでいます。

裏だけの写真じゃ失礼だから、表側も。



小倉県庁舎1


おめでとう「エンジェル引き戸」これからもよろしく



下を向けばマンホールの蓋

まち歩きをしていると、やはりマンホールは気になる物件ですよね。一度下を向いてしまうと、とことんマンホールを追わずにはいられなくなりますので厄介ですが。

そんな中、今回は久しぶりに珍しいマンホールを見つけました。採集場所は小倉北区紺屋町です。


支部長もこのタイプのマンホールの蓋は初めて見ました。
さっそく観察してみましょう。

星印マンホール


真ん中に北九州市の市章があります。その周りには8個の星印がそれを囲んでいます。市章を星印が囲んでいるというデザインは初めてみました。しかもこのマンホールは民有地の中にあるのです。
普通、民有地の中には市章のあるマンホールは使われないはずなのですが、一体どうしたんでしょうか。


色々と調べてみると、他都市では結構このタイプのマンホールの蓋はあるようです。その1例として、沖縄市(旧コザ市)の古いタイプのマンホールの蓋を観察してみましょう。


沖縄市


真ん中に旧コザ市市章がありその周りを8個の星が囲んでいます。市章を8つの星が囲んでいるとことは同じですね。ただ、開閉用の金具を入れる位置も非常によく似ていますが、なぜか塞がれています。どうやって開けるのでしょうか。
状態としては、北九州のものよりの摩耗が少なく、程度は良いですね。旧コザ市は旧美里村と昭和49年に合併して沖縄市になったことからそれ以前の物件ということがわかります。



続いて、長崎市のマンホールの蓋を観察してみましょう。

長崎市


これも同じデザインのマンホールの蓋ですね。状態的には北九州のものと同程度の摩耗が見られます。開閉用の金具の入れる穴の形もほぼ同じです。昭和40年代に多く使われていたようで、市内にはまだ多くみられるようです。


この北九州市章を囲む8個の星のデザインのマンホールの蓋、まさかこれ1個だけということはないと思うのですが、もし他所で見かけて方がおられましたら、是非小倉支部までご連絡お願いいたします。




地下秘密基地の電力

小倉北区堺町2丁目、現在は福岡銀行北九州本部の改築現場東側道路にこの物件はあります。

物件の全景を見てみましょう。

全景(電柱)


写真の中心に見える電信柱に沿って、黒い配管を見ることができます。この配管は地下に電線を引き込むために使っているようで、小倉駅前等でも見かけることができます。

もう少し近づいてみてみましょう。

未使用

上の方から観察してみましょう。現在は使っていないようで、電線も引き込まれてはいません。
では何のための引き込みでしょうか。

一番下のあたりの継ぎ手があります。その部分に何か文字のようなものが見えます。詳しく観察してみましょう。

継ぎ手


よく見ると「昭和」と書いているようにも見えますが、ちょっと読みにくいので写真をさかさまにして見てみましょう。

逆さま


写りが悪くて申し訳ないのですが、「昭和十年」と書かれているようです。

電信柱には様々な遍歴があったでしょうが、この配管だけは戦前から80年近くこの場所に立ったまま・・・ということでしょうか。戦時中は金属供出といって、鍋釜から二宮金次郎の銅像まで、まち中の金属を戦争遂行のために国に供出したそうですから、それを免れたということはよほど重要な柱だったのでは。

おお、もしかして、日本陸軍の秘密地下基地が・・・・・。

福銀の工事を見ることができますが、かなり地下を掘っているようでしたが地下基地のような痕跡はありませんでした。では、何の跡なのでしょうか。この文字の横にもう一つ気になるマークがあります。

小倉市


このひし形のマーク、もうお分かりですよね。旧小倉市の市章です。

ではなぜ、電線を地中に引き込んだのか、または反対に地中から柱上に電線を引き上げたのか。詳細は分かりませ
ん。これからも引き続き調査を行いたいと思っていますので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報いただければ幸いです。



支部長より







 | ホーム |  »